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免疫関連評価試験
免疫関連評価試験とは
免疫細胞は活性化されると種々のサイトカインを産生します。主なサイトカインとして、腫瘍壊死因子、インターフェロン、インターロイキンなどがあり、これらサイトカインの誘導量をELISAやFCMで測定することで、免疫活性能を調べることができます。例えば、被験物質を免疫細胞に処理し、誘導される各種サイトカイン類の変化を測定することで、被験物質の免疫活性調整能を評価することが可能です。
また、ナチュラルキラー(NK)活性や抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性の評価は、抗腫瘍効果を評価する上で欠かせない試験です。その他、ELISpotアッセイによるシングルセルレベルでの抗原特異的な免疫応答の評価も承ります。
ご提供する免疫関連評価試験の特徴
免疫細胞が産生するサイトカイン類の測定を行います。
- 測定方法
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- ・マルチプレックスサイトカイン測定(FCM/Bio-Plex)
- ・ELISAによるケモカインおよびインターロイキン測定(プレートリーダー)
ADCC活性やNK活性の評価を行います。
- 細胞障害活性の測定方法
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- ・7-AADによる死細胞の検出(FCM)
- ・培養上清へのLDH放出量の測定(プレートリーダー)
- ※お客様のご要望に応じた処理方法(被験物質・エフェクター細胞・ターゲット細胞等の選択)と測定系で評価いたします。
抗原特異的な免疫応答の評価を行います。
- 免疫応答の検出方法
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- ・ELISpotアッセイによる細胞障害性T細胞(CTL)の抗原特異的免疫応答(IFN-γ)の検出(ELISpotリーダー)
詳細はページ下部の資料ダウンロードよりご確認いただけます。
- ・ELISpotアッセイによる細胞障害性T細胞(CTL)の抗原特異的免疫応答(IFN-γ)の検出(ELISpotリーダー)
- ※回収した細胞を用いて、その他の受託試験も承ります。
- ※ELISpotリーダーによる計数のみも承ります。
使用機器
スペクトル型セルアナライザー ID7000(SONY)
- レーザー
- 7種類のレーザーを搭載可能(深紫外320 nm、紫外355 nm、紫405 nm、青488 nm、黄緑561 nm、赤637 nm、赤外808 nm)
- 検出器
- 360 nmから920 nmまでの蛍光スペクトル全体を186個の検出器で検出(バンドパスフィルターを使用していないタイプのフローサイトメーター)
- 蛍光検出
- 44種類以上の蛍光を同時検出可能
EPOCH 2 吸光度プレートリーダー(BioTek)
- モノクロメーター搭載
- 200-999 nm
- 対応プレート
- 6-384ウェルプレート
ELISpotリーダー08クラシック(Autoimmun Diagnostika GmbH)
- 対応アプリケーション
- 酵素(発色)法ELISpotアッセイ
- 対応プレート
- 96、384 ウェルプレート(白色/クリア、メンブレンあり/なし)
評価・解析例・提供データ
- ご提供するもの
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- ・試験計画書
- ・試験報告書(解析データ含む)
- ※ELISpotリーダーによる計数のみをご依頼の場合は、ウェル画像(JPEG)、スポット数(Excel)および作業完了報告書をご提供いたします。
- 試験例
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① LPSに応答したケモカインおよびサイトカイン産生
【方法】
マクロファージ(PMA刺激THP-1細胞)にLPS(10 ng/mL)を処理した。
⇒20時間後のケモカインおよびサイトカイン産生をFCMで検出した。【結果】
LPS処理によりマクロファージのIL-1βおよびIL-8産生が増強された。
IL-8/IL-1β +/- 1.3% +/+ 0.2% -/- 97.8% -/+ 0.6% IL-8/IL-1β +/- 44.8% +/+ 32.5% -/- 19.7% -/+ 2.9% 【IL-1β】
炎症反応や感染防御の重要な媒介因子であり、リンパ球活性化/細胞増殖/細胞分化/アポトーシス誘導などのさまざまな活性に関与するサイトカイン。
【IL-8】
自然免疫系の活性化を誘導し、好中球走化性/T細胞・好塩基球・好酸球に対する遊走活性を有するケモカイン。 -
② ノビレチンの免疫賦活作用(NK活性)
【方法】
ノビレチンで刺激したNK細胞とがん細胞を共培養した。
⇒4時間後にがん細胞から放出されたLDHを測定した。【結果】
ノビレチンによる免疫賦活作用が見られた。
【ノビレチン】
シークァーサーなどの柑橘類に含まれる成分で、抗腫瘍効果を示すことが知られている。 -
③ 抗原ペプチドによるCTLの免疫応答の比較
【方法】
PBMC(刺激なし/ペプチドA刺激/ペプチドB刺激)を1 x 105 cells/wellでプレートに播種した。
⇒24時間インキュベート後にELISpotリーダーでスポット数をカウントし、IFN-γ産生細胞数(スポット数)を比較した。【結果】
ペプチドAによる刺激と比べ、ペプチドBによる刺激によって、より多くのCTLが活性化された。
ネガティブコントロール
スポット数:0ペプチドA刺激
スポット数:3
産生細胞:少ないペプチドB刺激
スポット数:223
産生細胞:多い【IFN-γ】
主に活性型T細胞やNK細胞によって産生されるサイトカイン。強力なマクロファージ活性化因子として働き、抗ウイルス・抗腫瘍効果を示す。
お客様から提供していただくもの
FCM、プレートリーダーによる測定
- 細胞
- 凍結ストック(-80℃)もしくは培養状態(32-37℃)での輸送・納品をお願いいたします。
弊社で培養を行ってからの測定も可能です。
- 検出用試薬
- お客様の方でご用意いただき、ご送付ください。
弊社で用意する場合は、実費相当分をご請求させていただきます。
ELISpotアッセイ
- ヒトPBMC
- 凍結ストック(-80℃)での輸送・納品をお願いいたします。
弊社からのご提供も可能です(実費相当をご負担いただきます)。
- 抗原ペプチド
- 濃度調製した溶液を凍結してご送付ください。
計数のみをご依頼の場合は、発色済みプレートを常温・遮光でお送りください。
価格等
測定系のご提案後にお見積りをご提示させていただきます。
お手数ですが、まずはお問い合わせください。
資料ダウンロード
受託サービス「免疫関連評価試験」に関する説明資料をご用意しています。
ご不明な点等がございましたら、何なりとご連絡ください。