受託サービス

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組織染色(免疫染色)について

組織染色(免疫染色)は、正式には免疫組織化学染色(Immunohistochemistry; IHC)と呼ばれており、抗原抗体反応を利用して、生体高分子の細胞内や組織内における、通常は不可視な成分の局在を可視化する技術です。組織染色を施すことにより、組織構造や空間的状況を保持しながら、組織サンプルにおける目的の標的分子を観察することができるため、組織学・病理学分野の研究や病理診断に必須の技術となっています。
弊社ではブロック作製から切片の作製、染色、さらにはバーチャルスライドの作製や解析に至るまで、幅広いサービスをご提供いたします。

サービスの詳細については、下記の各タブをクリックしてご確認いただけます。

  • バーチャル
    スライド
    作製/解析
  • 染色標本作製
  • ブロック作製

バーチャルスライド作製/解析の特徴

各種染色標本からバーチャルスライドを作製いたします。お客様所有の染色標本のほか、一連のサービスとして、弊社にご依頼いただいた染色標本をバーチャルスライドとしてご提供することができます。標本作製直後にバーチャルスライド化することにより、最良の状態の染色画像を半永久的に保存することが可能です。その他、顕微鏡画像のご提供も承ります。

バーチャルスライドとは

バーチャルスライドは染色標本全体を高解像度のデジタルデータに変換したもので、ホールスライドイメージ(Whole Slide Image; WSI)とも呼ばれています。パソコンやモニター上で観察倍率や観察位置をシームレスに変えて観察することができます。

バーチャルスライドの利点

■データ解析
一部の視野だけではなくプレパラート標本全体を評価できるため、対象となる細胞や抗原の陽性率や発現強度などの解析において、質の高いデータが望めます。
■保存・管理
デジタルデータであるため、染色標本の破損、紛失、退色の不安から解放される上、保管スペースの削減にも繋がります。さらに、データベース化することにより、目的の染色標本をいつでも簡単に閲覧することができます。
■複写・共有
記録メディアに複写することで、1枚しかない染色標本を複数人と共有することができます。プロジェクターに映し出すことも可能なため、発表会や教育研修など、あらゆる場面での活躍が期待できます。
■操作性
複数のバーチャルスライドを1画面に並べて表示することができ、連続切片であればシンクロ表示することも可能です。マーキング機能を使用すれば、気になる箇所にコメントを残すことができます。任意の観察視野を任意の観察倍率でJPEG画像として保存することも可能です。

データについて

バーチャルスライドのデータ容量は、組織の大きさや対物レンズにもよりますが、染色標本1枚当たり約1~2GBです。
対物レンズ20倍と比較して、対物レンズ40倍で撮影したデータは容量が大きくなりますが、より高解像度の画像を観察することができます。

※バーチャルスライドの画像データ読込みには、浜松ホトニクス社の画像閲覧ソフトウェア(下記、無償ダウンロード)が必要です。
NDP.view2 画像閲覧ソフトウエア U12388-01 | 浜松ホトニクス (hamamatsu.com)

使用機器

バーチャルスライドスキャナ NanoZoomer S60 (Hamamatsu Photonics K.K.)

対応スライドガラス
26 mm x 76 mm(標準スライドガラス)
撮影像
明視野像、暗視野像(DAPI、FITC、TRITC)
対物レンズ
20倍、40倍
スキャン分解能
対物レンズ20倍:0.46 µm/pixel
対物レンズ40倍:0.23 µm/pixel
Zスタック機能
厚みのある標本の多層画像を取得
観察したい箇所にフォーカスがあった画像を取得可能

システム生物顕微鏡 BX43(OLYMPUS)

顕微鏡の種類
正立型生物顕微鏡
観察方法
明視野

オールインワン蛍光顕微鏡 BZ-X710(KEYENCE)

顕微鏡の種類
倒立型蛍光位相差顕微鏡
観察方法
明視野、蛍光(DAPI、GFP、TRITC、Cy5)、位相差、偏斜

提供データ・サービス

ご提供するもの
  • ・画像データ(USBなどの記録メディアでのご提供)
  • ・作業報告書(オプション)

お客様から提供していただくもの

  • ・染色標本(レギュラーサイズ)
  • ※組織切片の状態(剥がれ、破れ、シワ、厚さムラなど)によっては、フォーカスが合わない/フォーカスを合わせにくいことがあります。予めご了承ください。
  • ※カバーガラスのはみ出しは機械トラブルの原因となりますので、お受けできません。
  • ※染色標本のよごれ(指紋跡、封入剤のはみ出しなど)は、弊社で清拭することも可能です。まずはご相談ください。

価格等

条件等をお伺いした後、お見積りをご提示させていただきます。
お手数ですが、まずはお問い合わせください。

資料ダウンロード

受託サービス「バーチャルスライド作製/解析」に関する説明資料をご用意しています。
ご不明な点等がございましたら、何なりとご連絡ください。

染色標本作製の特徴

ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色標本作製

HE染色は組織学的・病理組織学的検査において最も汎用されており、形態学の基礎として必ず実施される染色です。ヘマトキシリンは青紫色の色素であり、染色される組織は好塩基性と呼ばれます。主に核・骨組織・軟骨組織の一部・漿液成分が染色されます。エオジンは赤色の色素であり、染色される組織は好酸性と呼ばれます。細胞質・軟部組織の結合組織・赤血球・線維組織・内分泌顆粒などが染色されます。

お客様のご要望に応じて、免疫染色や特殊染色との連続切片の作製も承ります。自動染色装置を用いた染色が基本ですが、ご希望に応じて用手法での染色も可能です。

特殊染色標本作製

特殊染色は細胞・組織の構成要素(結合組織等)、特定の物質(蛋白、糖類等)、病原体(細菌、真菌等)など細胞内外の物質を選択的に染色する方法です。

取扱染色方法
PAS染色
アルシアンブルー染色
PAS-アルシアンブルー染色
エラスチカ・マッソン染色
エラスチカ・ワーギンソン染色
マッソン・トリクローム染色

各種染色での連続切片での作製も可能です。

免疫組織化学染色標本・免疫蛍光染色標本作製

抗原特異的な抗体を用いて免疫組織化学染色を行います。
ペルオキシダーゼ(HRP)およびアルカリホスファターゼ(AP)検出システムを用い、単染色から明視野多重免疫染色も承ります。また、蛍光色素を用いた染色(単染色・多重蛍光免疫染色)標本もご提供可能です。

全自動免疫染色装置を用いた染色、および用手法による染色が可能です。

一次抗体については、お客様にご提供いただくか、または弊社所有の抗体をご使用いただくことも可能です。
※弊社所有の抗体についてはページ下部の資料ダウンロードよりご確認ください。

染色標本の作製直後にバーチャルスライドを作製することにより、最良な標本画像データを半永久的に保存可能です。ぜひ、標本作製とバーチャルスライド作製/解析をセットでご検討ください。

使用機器

■ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色標本作製

自動染色装置 ティシュー・テック プリズマ(サクラファインテックジャパン)

脱パラフィン、脱水、水洗、染色、脱水、透徹までの工程を自動処理するため、安定した染色が可能です。

最大同時処理数
60スライド(1バスケットに20スライド)

自動ガラス封入装置 ティシュー・テック グラス(サクラファインテックジャパン)

封入条件
封入剤の量、封入の速さを5段階で調節可能
最大同時処理数
60スライド

■免疫組織化学染色標本・免疫蛍光染色標本作製

免疫染色全自動システム VENTANA BenchMark ULTRA(Roche)

脱パラフィン、酵素処理や熱処理、ブロッキング、抗原抗体反応、発色、対比染色までの工程を自動処理するため、安定した染色が可能です(蛍光染色にも対応)。

複数条件の同時検討
スライド1枚ごとを完全独立管理
スライド1枚ごとに異なるプロトコールの設定が可能
最大同時処理数
30スライド
温度コントロール
37~100℃

マイクロウェーブ迅速試料処理装置  MI-77型(東屋医科器械)

マイクロウェーブ照射モード
連続照射:抗原賦活化(例:98℃、20分)
間欠照射:抗原抗体反応の時間短縮(例:オーバーナイトを15~20分へ短縮)→低バックグラウンド化が可能

提供データ・サービス

ご提供するもの
  • ・染色標本(スライドガラス、原則レギュラーサイズ)
  • ・作業報告書(オプション)

※ダブルサイズ以上のスライドガラスをご希望の場合は、用手法による染色でのご対応も可能です。まずはご相談ください。

お客様から提供していただくもの

  • ・未染色標本
    ※切片の厚さにご注意ください(厚いと染色が濃くなり、薄いと不明瞭になります)
  • ・一次抗体(免疫組織化学染色標本・免疫蛍光染色標本作製時のみ。弊社抗体を使用する場合は不要です)

価格等

条件等をお伺いした後、お見積りをご提示させていただきます。
お手数ですが、まずはお問い合わせください。

資料ダウンロード

受託サービス「染色標本作製」に関する説明資料をご用意しています。
ご不明な点等がございましたら、何なりとご連絡ください。

ブロック作製の特徴

パラフィン包埋ブロック作製

お手持ちの組織サンプル(マウス・ラット・サルなど)から、目的に応じた研究用パラフィン包埋組織ブロックを作製いたします。

※切片の作製もご希望の場合は、併せて未染色標本作製をご依頼ください。

未染色標本作製

お手持ちのパラフィン包埋ブロックや凍結ブロックを用いた未染色標本を作製いたします。HE染色・特殊染色用、免疫染色用、ISH用、核酸抽出用など、用途に合わせた厚さ(パラフィンブロック3 µm~、凍結ブロック4 µm~)で作製可能です。また、スライドガラスはコーティング処理の有無を選択できます。

単一切片、連続切片、断続切片など、ご希望に合わせて作製いたします。

使用機器

病理検査迅速処理装置 Histra-QS(常光)

自動処理
脱水、脱アルコール、パラフィン浸透までの工程を自動処理
超音波処理
薬液の浸透が均一となり、各種染色性が向上
最大同時処理数
20カセット

パラフィン包埋ブロック作製装置
ティシュー・テック TECプラス(サクラファインテックジャパン)

各種ミクロトーム

滑走式ミクロトーム
リトラトーム REM-710(YAMATO KOHKI)、ライカ SM2010R(Leica)
回転式ミクロトーム
ライカ RM2245(Leica)
クリオスタットミクロトーム
ティシュー・テック ポーラー DM(サクラファインテックジャパン)

提供データ・サービス

ご提供するもの■パラフィン包埋ブロック作製
  • ・パラフィン包埋組織ブロック(縦24 mm x 横24 mm x 高さ4 mmまで)
    ※上記サイズを超える場合にはご相談ください。
  • ・作業報告書(オプション)
■未染色標本作製
  • ・未染色標本(スライドガラス レギュラーサイズ)
  • ・作業報告書(オプション)

お客様から提供していただくもの

■パラフィン包埋ブロック作製
  • ・切り出し済サンプル(固定液またはPBS置換液に浸漬させたもの)
■未染色標本作製
  • ・パラフィン包埋ブロック、またはOCT包埋済ブロック

価格等

条件等をお伺いした後、お見積りをご提示させていただきます。
お手数ですが、まずはお問い合わせください。