受託サービス

マルチプレックス解析とは

マルチプレックス解析では、生体や細胞由来の少量サンプルから複数のターゲットを1度のアッセイで検出、解析することができます。Luminex® xMAPテクノロジーを用いて、100種類の蛍光色素に色分けされたビーズ表面に抗体等のプローブ分子を固定化し、1 well内で数十種類のターゲットを同時に測定します。
1つのサンプルを一度に評価することで生体分子を相対的に評価し、検出データの解析精度を大幅に向上させます。
また、希少なサンプルの解析にも有効な手法で、従来のELISAやウェスタンブロットなどのシングルプレックスアッセイと比べ、サンプル量、時間、費用を格段に抑えることができます。

ご提供するマルチプレックス解析の特徴

少量のサンプルで、最大500種類の炎症、疾患、がん、細胞シグナル、細胞増殖、アポトーシス、毒性などに関連するターゲット分子の検出や定量が行えます。既存のキットはこれらのターゲットが豊富なラインナップでパネル化されており、生物種についてもヒト、マウス、ラットをはじめ、霊長類、イヌ、ネコ、ブタ、ウシなどバリエーションが豊富です。これらの中から目的にあったキットをご選択いただくか、またはご要望に合わせてカスタムでキットを作製することも可能です。

  • 1測定あたりわずか12.5 µLから測定可能です(ヒト血清・血漿サンプルの場合)
  • 1サンプルから複数のタンパク質の濃度測定が可能です
  • ターゲット分子から最適な評価系をご提案いたします

使用機器

Bio-Plex 200(BIO-RAD)

測定時間
30~40 min
同時測定数
最大100項目
プレートタイプ
96 well
レーザー
レポーター定量用:532 nm、>10 mW 周波数2倍型ダイオード
ビーズ識別用:635 nm、10 mW ダイオード

評価・解析例・提供データ

測定キット

下記メーカーのキットからお選びいただけます。

  • ・Bio-Rad®
  • ・Invitrogen™ by Thermo Fisher Scientific
  • ・Luminex
  • ・MilliporeSigma®
  • ・R&D Systems®, a Bio-Techne® Brand

※カルタヘナ該当品はご選択いただけません。

測定サンプル例
  • ・血清/血漿
  • ・各種生体試料
  • ・培養上清
  • ・細胞/組織抽出液
測定サンプル数

30ウェルは検量線用サンプルおよびブランクとコントロールに使用するため(n=3の場合)、測定サンプルに使用できるのは66ウェルとなります。1プレートあたりの測定可能サンプル数は以下の通りです。
※プレートフォーマットは、サンプル数に合わせて変更可能です。

【プレートフォーマットの例】
ご提供するもの
  • ・試験計画書
  • ・試験報告書(Bio-Plex Manager Softwareによるスタンダードカーブを用いた定量結果を含む)
試験例

血漿サンプル(66症例)のマルチプレックス解析(48-plex)

【測定項目】
β-NGF IL-1ra IL-12(p40) MIG
CTACK IL-2 IL-13 MIP-1α
Eotaxin IL-2Rα IL-15 MIP-1β
FGF basic IL-3 IL-16 PDGF-BB
G-CSF IL-4 IL-17 RANTES
GM-CSF IL-5 IL-18 SCF
GRO-α IL-6 IP-10 SCF-β
HGF IL-7 LIF SDF-1α
IFN-α2 IL-8 M-CSF TNF-α
IFN-ɤ IL-9 MCP-1 TNF-β
IL-1α IL-10 MCP-3 TRAIL
TRAIL IL-12(p70) MIF VEGF

お客様から提供していただくもの

血清・血漿
原液、12.5 µL以上(n=1測定の場合)
培養上清
原液~10倍、培養に使用した培地
その他体液・抽出液等
サンプルに依存
サンプルを希釈した場合は、調製に使用したバッファー等

※詳細は別途ご相談ください。

価格等

測定系のご提案後にお見積りをご提示させていただきます。
お手数ですが、まずはお問い合わせください。

資料ダウンロード

受託サービス「マルチプレックス解析」に関する説明資料をご用意しています。
ご不明な点等がございましたら、何なりとご連絡ください。